薄毛に悩まない未来がやってくる!?毛髪培養の話

フィナステリドやミノキシジルなどの治療薬の登場で、ここ10年くらいで格段に進化したAGA治療。

とはいえ、薬剤が合わなくて副作用が出てしまったり、脱毛が進行してすっかり毛根が機能しない段階に入ってしまっていたりすると、せっかくのAGA治療薬も効果を発揮できません。

残念ながら、すべての薄毛が改善できるという保障はなく、治療を断念した人も多いのではないのでしょうか。

また、治療薬で発毛を促すことができても、一度AGAが発症してしまった頭皮では、投薬をやめればすぐに元通りになってしまうことも。投薬だけでは、AGAの根本治療は難しいのですね。

そんな中、注目されつつあるのが、再生医療です。怪我や病気などによって欠損した部分に、ほかの部分の細胞を採取して培養したのち、移植することで欠損部分を補うという、再生医療。
それを毛髪に応用する研究が進んでいるのです。

確かに、臓器や軟骨、皮膚などが再生できるのであれば、毛髪が再生できても不思議ではありませんよね。

現在進行中の代表的な研究は、3つ。ひとつめは、AGAの影響を受けていない頭部の毛球部を採取し、毛包を活性化させる作用のある毛球部毛根鞘細胞を培養させてから、脱毛が進んだ部位に移植するというもの。

次に、脱毛が始まっていない部位の毛包を採取し、その幹細胞の毛包原基を培養してから、脱毛部位に注入する方法。

これは、毛包のもとを増やして移植するので、毛球部毛根鞘細胞を培養・移植するよりもさらに確実になります。

そしてもうひとつは、ノーベル賞受賞で一躍有名になったiPS細胞を使い、皮膚の細胞ごと毛根を再生するという方法も研究が進んでいます。

他人の細胞からでも培養することができるiPS細胞は、すっかり毛髪がなくなったとしても再び発毛が期待できるという、画期的なものなのです。

まだまだ臨床実験がやっと始まった段階の毛髪再生医療ですが、確実にその道は開かれつつあります。

こうした方法が一般的になれば、移植数の限界がある自毛植毛とは違い、ドンドン培養して移植できるので、好きなだけ本数を増やすことができるという、夢のような話が現実となるのです。

今からとっても待ち遠しいですね!